幼稚園選びって大変ですよね。
幼稚園の種類や教育方針も特色が出てきていますし、無償化でどの幼稚園もそこまでお金の負担が大きくなく行けます。
なので「どこを選べばいいのか分からない!」という状態になってしまうことも。
今回はたくさんある幼稚園の中でも、仏教系の幼稚園についてお話しさせていただきます。
仏教系の幼稚園と聞くと、「宗教色が強くて、なんか怖い」とか、「私のところは無宗教だから微妙かな」と思われる方も多いと思います。
たしかに仏教系など宗教系は他の幼稚園と比べて、それぞれの宗教による考え方や行事など違いも多くなります。
ただ、そこまで他の幼稚園と変わらないなと思うことも多いです。
私の子どもも仏教系の幼稚園に通っていますので、実際の経験を交えて仏教系幼稚園の良いところ、悪いところ、他の幼稚園との違いなどをお話しできればと思います。
幼稚園などの情報を得る方法はこちらの記事を参考にしてください。
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仏教系幼稚園ってどんなの?
仏教系の幼稚園と言うのは、仏教の教えを根底にした保育方針を掲げている幼稚園のことです。
お寺などの宗教団体が運営していることが多く、お寺に併設されていることも多くあります。
お寺で行事をやったりもするので、子どもはけっこう喜んでます。
保育方針としては、仏教の原理に立って行う「仏教保育」というものを掲げていることが多いです。
日本仏教保育協会は以下の3つを仏教保育綱領としているようです。
- 慈心不殺(生命尊重の保育を行おう)
- 仏道成就(正しきを見てたえず進む保育を行おう)
- 正業精進(よき社会人をつくる保育を行おう)
子どもが言っている園は、普段からお経を読んだりということはないですが仏教行事は多いです。
宗教系だからと言って、その教えを押し付けるという感じではありません。
ですので、「宗教だから怖い」とか「仏教園に行かせるっていうのは仏教徒になるってこと?」など、そこまで深刻に考える必要はないと思います。
ただ、園によっては毎日数珠をもってお経を読むというところもあるようです。仏教へのかかわり方も園により変わりますので、絶対見学行ってから決めましょう!
仏教系幼稚園の疑問いろいろ
仏教系の幼稚園を検討していたり、行き始めると他の幼稚園と違って戸惑うこともありますよね。
ここでは私も行かせる前や行かせてから疑問に思ったことなどを書いていきたいと思います。
仏教徒じゃなきゃダメ?
仏教園に行かせたいからと言って、仏教徒でないとダメと言うことはありません。
行かせてから仏教徒になるという必要もありません。
子どもは数珠も持ってないですし、買わされるということもありませんでした。お布施とかもありませんでした。
花まつり?成道会?涅槃会?それってなに?
仏教系の幼稚園には普段の生活ではあまり聞きなれない仏教行事がいくつかあります。
入ってすぐある行事として「花まつり」というものがあります。
「花まつり」というのは、お釈迦様の誕生日(4月8日)をお祝いするための行事です。
その他にも、成道会(お釈迦様が悟りを開いた日 12月)、涅槃会(お釈迦様の亡くなられた日 2月)という仏教行事もあります。
「花まつりの時は、花御堂のためのお花を持ってきてください」と先生に言われたのですが、どんな花を選べばいいのかも検討が付きませんでした。
仏教行事ではお供えのお花を園児側が用意することが多いです。選ぶポイントとしては以下の通りです。
- 花が小さくないこと(花まつりの場合)
- 茎にとげがないこと
- 匂いがきつくないこと
いただきますや挨拶が違う?
宗教系で一番特色が出るのが挨拶関係ではないでしょうか。
朝の挨拶や帰りの挨拶、いただきますの挨拶など、やはりちょっと違います。
朝の挨拶や帰りの挨拶の時は、「仏様、おはようございます」、「仏様、さようなら」
いただきますの時も、合掌して食前の言葉を言います。
園によってさまざまですが、うちの子どもが行っている園では、「仏様、お父さん、お母さんありがとうございます。いただきます。」
他の仏教園では、「多くのいのちと皆様のおかげで、このごちそうをめぐまれました。ありがとうございます。いただきます。」と言っているところもありました。
クリスマスとかハロウィンはない?
クリスマスやハロウィンはもはや宗教を超えて日本でもなじみ深いイベントになっていますが、仏教園ではやるのでしょうか?
うちの子どもが通ってる園ではクリスマスやハロウィンなどのイベントは一切やっていません。クリスマスツリーも飾っていません。
「やっぱり他宗教の行事は取り入れてないんだなぁ」と思いましたが、他の仏教園では普通にやってるところもありました。
やってるところとやってないところ半々ぐらいかなぁと思います。
仏教系幼稚園に行かせてみて
子どもを仏教系幼稚園に行かせて、他の幼稚園と大きな差はないなと感じました。
仏教系だから良い子に育ってるとも思いませんし、考え方が仏教に染まってるとも思いません。
先生とお話ししたときも、「宗教色を強くしすぎると、嫌がる親御さんもいるので、そうならないように注意しています。」と言われたことがありました。
これはその通りだなと思います。あまりにも宗教色が強い幼稚園はちょっと怖いなという感じがしますよね。
今行かせているところはそんなこともなく、普通の幼稚園にプラスして仏教行事があるくらいの感じです。そのくらいが気楽でいいなと思います。
まとめ
宗教と聞くと、「怖いなぁ」と感じる人は多いと思います。私もちょっと思います。
ただ、仏教系幼稚園など宗教系の幼稚園は、あくまで第一に幼児教育があって、それにプラスして宗教行事があるというくらいのところがほとんどだなと思います。
もし、「見学したら良さそうだったけど、宗教系だしな、、、」と思っている人は、そんな気にしなくていいんじゃないでしょうか。
日本仏教保育協会は以下の3つを仏教保育綱領としています。
- 慈心不殺(生命尊重の保育を行おう)
- 仏道成就(正しきを見てたえず進む保育を行おう)
- 正業精進(よき社会人をつくる保育を行おう)
仏教系幼稚園の特色としては、以下のようなものがあります。
- 花まつり・涅槃会・成道会など仏教行事がある
- 朝や帰りの挨拶・いただきますの挨拶がちょっと違う(仏教要素入ってる)
- ハロウィンやクリスマスなど他宗教行事はないことも
この保育方針や特色が気に入らないという人は、仏教園に行かせるのはやめておきましょう。
まあ、園によって保育方針も雰囲気も宗教色の強さも違います。
幼稚園を選ぶときには絶対見学して、在園児の様子や先生の子どもとのかかわり方、宗教的要素が強すぎないかなどをきちんと見てから決めるようにしましょう。