台風10号で被災された方にお見舞い申し上げます。
2020年9月に九州地方などを襲った台風10号。私は九州北部地方で台風を経験しました。
台風が来る数日前から気象庁と国土交通省が合同会見を行い、「最大級の警戒をしてほしい」と呼びかけを行っていました。それを聞いて、今回の台風はやばいと思って色々と事前に準備を行って、台風に備えることにしました。
今回は台風に備えてどんなことをしたのかと、その反省点についてお話ししたいと思います。
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2020年台風10号とは
まずは台風10号について簡単に説明させていただきます。
2020年の台風10号は沖縄地方、奄美、九州地方などに被害をもたらした台風です。
9月3日に気象庁と国土交通省が緊急の合同記者会見を行い、「強い台風第10号が今後特別警報級の勢力まで発達し、5日から6日にかけて沖縄地方に、6日から7日にかけて奄美から九州を中心に接近または上陸する恐れがあります。」「広い範囲で大きな影響を受ける恐れがあります。そのため早めの対策をしていただきたい」「明日4日までに台風への備えを終わらせるようお願いします。」と呼びかけを行いました。
一時的に中心気圧915hPaの猛烈な台風に発達し、最大風速は50m/s 最大瞬間風速で70m/sの予報となっていました。
風速50m/sというのは、予報用語としては「猛烈な風」と表現するようで、40m/s以上で以下の影響が出る可能性があるようです。(引用元:気象庁)
- 多くの樹木が倒れる。電柱や街灯で倒れるものがある。
- 走行中のトラックが横転する。
- 住家で倒壊するものがある。
- 鉄骨構造物で変形するものがある。
かなり発達することが予想されており、この会見以降遠方に住んでいる親族から心配するメールがたくさん送られてきました。
今までは台風が来るからと言って何か対策するということはなかったのですが、今回は絶対対策しないとやばいなと思いました。
台風対策はこれ!
台風10号がやばいということなので、どのような台風の対策をすればいいかを調べて色々と対策を講じてみました。
対策1.防災用品の買い出し
対策をするとなったらまず買い出しです。必要なものをホームセンターなどに買いに行きます。今回必要だと考えたのは以下のものです。
- 非常食(シリアル、缶詰等)
- 飲料水(水がなかったので、お茶)
- 懐中電灯
- 電池(懐中電灯、ラジオ用)
- 養生テープ
台風最接近の2日前に買い出しに行ったのですが、結構品薄になっている商品もありました。これは反省点として後述させていただきます。
対策2.窓の養生
台風対策をする過程で、今住んでいる家に雨戸がないことに気づきました。「一戸建てで雨戸がなかったなんて!」と思いましたが、周りの同じタイプの住宅も雨戸がありませんでした。地域によって変わるのかな?
雨戸がないので、風で物が飛んできたときに窓を守るものがありません。ですので、窓を養生することにしました。
窓の養生には、台風の影響で窓が破損したときの飛散防止の効果が期待できるようです。窓が壊れにくくなるようなものではなくて、あくまで割れた後に、飛散物が飛び散って怪我をする可能性を減らすためにやる処置のようです。
こんな感じに窓に米の字のように養生テープを貼っていきました。↓
対策3.生活用水の貯水
窓の養生が終わったら、次は断水に備えて生活用水を貯めておきました。2019年の千葉を襲った台風では、最長で2週間以上も断水が続いたようですので、台風でも断水への備えは必要に思います。
普段は水がない生活なんて考えられないですが、どのような影響がでるのでしょうか。
例えば、、、
- トイレが流せない
- 手が洗えない
- 食器が洗えない
- お風呂に入れない
- 料理できない
- 洗濯ができない などなど
かなり影響が大きいと思います。普通の生活もままなりません。とりあえず貯めれるだけ水を貯めておくようにしました。とりあえずお風呂と、キャンプ用に買っておいたウォータータンク(10ℓ)が2個あったのでそれに貯めました。
用途としては、
お風呂に貯めた水→トイレの排水、食器洗い(初期)、洗濯
ウォータータンク→手洗い、食器洗い(仕上げ)、料理(野菜洗ったり)
このような感じで、あまり清潔でなくていいような用途はお風呂に貯めた水で、清潔な方が良いものはウォータータンクを使用するという風に分けておきました。
ウォータータンクは普段から持っててよかったなと思いましたね。楽天では300円台からありますし、普段はぺちゃんこに折りたためて省スペースかつ軽量ですので転勤族の人にもお勧めできます。
対策4.ハザードマップ、避難所の確認
次にハザードマップと避難所の確認を行いました。台風の時に確認すべきハザードマップとしては、風関連ではなく雨関連になります。「洪水」「内水」「高潮」「土砂災害」などのハザードマップは確認しておきましょう。
ただ、こちらの記事にも書いていますが、ハザードマップは家選びの時点で確認しておく方がよいと思います。家選びの時点で、どんな災害に対してどれだけリスクがあるかを把握しておくようにしましょう。
ハザードマップを確認したら、次は避難所の確認です。これは実際に避難所が開設してから見学させてもらいました。
今回の台風では普段指定避難場所に指定されている場所でも、倒壊の恐れがある場合などは避難場所として開設されませんでした。私の場合も、最寄りの指定避難場所は公民館だったのですが、そこは今回は使われませんでした。2番目に近い小学校が避難場所になっていました。
普段最寄りの避難所が公民館の人は注意が必要ですね。もしかしたら小学校だったら、避難所までの距離がかなり遠い可能性がありますよね。
見学に行った理由として、乳幼児連れでも大丈夫か、どのような物資が用意されているか、熱中症対策や新型コロナ対策はどうなっているのかなど気になる点が多かったからです。
見学して分かった点を箇条書きにすると
- 避難スペースは教室(体育館かと思ってました)
- 子供連れ用の部屋などは用意はない
- 授乳スペースはない
- 非常食、飲料水、エアーマット、毛布あり
- 熱中症対策のため、エアコン完備の部屋のみ避難所としている
- 新型コロナ対策のため、避難所来所持に手の消毒と検温を実施
- 新型コロナ対策のため、一つの教室に10名まで
- 駐車場使用可能
やっぱり見学してよかったなと思いました。物資については結構用意があって、一人に一つエアーマットも用意されていたので、結構すごいなぁと感じました。エアーマットについて今後用意されていない場合に備えて、自分でも購入しておこうと思いました。
エアーマットがない場合は教室の床とか体育館でそのまま寝ないといけないですからね。避難所で用意されている物資などは地域によっても変わると思いますので、
見学した上で、とりあえず避難所に行くのは九州南部への影響や今後の台風の勢力をチェックしながら決めることにしました。
とりあえずは、しっかり対策したので家の中で逐次情報を収集しながら過ごすことにしました。
その後と反省
その後台風10号は奄美付近に接近したあたりから勢力が弱まって(中心気圧945hPa)、九州地方に接近しました。一部では観測史上1位の風速を記録した地域もありました。
幸い私の住んでいるところは被害はありませんでした。しかし、今回の台風対策をしていて、ちょっと失敗だったなと思う反省点があります。
反省1.準備が遅かった
反省点の1つ目は準備が遅かったことです。会見の2日後に買い物に行ったんですが、飲料水はすべて売り切れていました。お茶はたくさんあったので良かったのですが、お茶も種類によっては利尿作業があるようで、あまり緊急時の飲料用としてはふさわしくないのかなと思いましたが、しょうがなくいくつか買いました。
食料はパンは全然ありませんでした。賞味期限の短いサンドイッチは残っていましたが、他のパンは売り切れでした。そして意外だったのが、カップ麺です。ほとんど売り切れていました。カップ麺はお湯が必要なので、停電・断水の時には不便かなと思ったのですが、結構人気のようですね。
私はシリアルと缶詰をいくつか買いました。シリアルなら最悪牛乳とかなくてもそのまま食べられますし、栄養価も豊富。大人も子供も食べれるのでいいかなと思いました。しかも売れ残っていました。缶詰は結構品薄でしたが、カップ麺ほどではありませんでした。いくつかそのままでも食べれる缶詰を調達しました。それとゼリー飲料を買いました。ゼリー飲料もそのままで食べれますし、栄養価があるので非常食にはいいかなと思いました。
養生テープは全然手に入りませんでした。5店舗回りましたが、すべての店で売り切れていました。ガムテープはいくつかの店でまだ残っていました。
幸い以前購入した養生テープがいくつか残っていたので、今回はそれで乗り切りました。
養生テープが手に入らない場合は、マスキングテープを貼ってその上からガムテープを貼れば、ガムテープの跡が残りにくくて良いようです。
結局台風が近づく2日前になると
- 飲料水は手に入らない
- 非常食も選択肢が減る(ゼリー飲料やシリアルはねらい目)
- 養生テープは手に入らない
- 懐中電灯は手に入らない(ろうそくはある)
という感じで、手に入らないものが多くあります。事前の備えが大事だと思いました。特に養生テープはどこに行っても手に入らなかったので、防災用品として買っておこうと思います。
反省2.入手できないものがある
上に書いてある内容と似ているのですが、そもそも家の近くでは入手できないものがありました。
それが乳児用の液体ミルク!これがどこにも売ってない!
被災環境下では食事も満足に取れず、ストレスもかかっているので母乳にもかなり影響が出るんじゃないかと思います。母乳が出ないと赤ちゃんが大変。ただ粉ミルクの場合はお湯が必要ですが、停電・断水の状況では確実に用意できるとは限りません。そんな時に液体ミルクがあれば一安心ですよね。
液体ミルクは案外近くのお店で売っていなかったりしますので、防災用品として事前に購入しておいた方が良いなと思いました。液体ミルクは常温保存可能で賞味期限も半年は持つようですので、1歳になるまでの間は常備しておこうと思います。
反省3.家選びは慎重に
今回の台風対策で初めて知ったのが、うちの家には雨戸がないことです。雨戸を閉める習慣がなかったものですから、全然気づきませんでした。
雨戸がないとこういう大型の台風が来た時に非常に恐怖感があります。しかも築年数30年以上の木造住宅です。
台風対策で分かったのは、雨戸は必要、木造は倒壊の恐れがある、ということです。今まで鉄筋コンクリートか木造かは騒音を考える上でしか考慮していませんでした。
今回は戸建てということもあり、騒音を考えなくてもいいことから木造物件というものを軽く考えていました。
今回の台風で、被災に強い家(鉄筋コンクリート、上層階の家など)がやっぱり安心感が違うということが分かりましたので、今後の転勤の際は家選びの参考にしていきたいと思います。
それとやっぱりハザードマップ!家を選ぶうえで事前にチェックはしていたのですが、今回みたいに最寄りの避難所が使えないケースがあるとは考えていませんでした。今後の家選びの時には近くの避難所がどういった建物なのかもちゃんと考えようと思います。
まとめ
台風は毎年様々な地域で猛威を振るっています。日本は台風以外の自然災害も多く、災害への事前の備えは確実に行っておく必要があると考えさせられました。
今回の台風で行った対策は
- 防災用品の準備
- 窓の養生
- 生活用水の確保
- ハザードマップの確認
- 避難所の確認
木造物件ですので、最終的には避難所への避難も視野に入れながら対策を進めていきました。幸い台風での被害はなかったのですが、今後の自然災害に備えて反省も必要であると感じました。
反省点としては
- もっと早めに準備をしておくべきだった
- 家の近くで入手できないものがあることを考慮すべきだった
- 自然災害に強い家を選んでおくべきだった
以上が挙げられます。まだ今年の台風も終わりとは限りませんし、他の自然災害はいつ起こってもおかしくありません。
特に、以下の用品はどのような災害にも必須ですし、すぐに品切れになる可能性がありますから事前に用意しておいた方が良いなと思います。
- 飲料水 → 純天然アルカリ保存水 7年保存(2L*6本入)
- 養生テープ → フィットライトテープ N738T04 67786
- ウォータータンク → アイリスオーヤマ ウォータータンク 10L WAT-10L
- エアマット → 防災関連 避難用具 簡易エアーマット まくら機能付き x
- 懐中電灯 → シチズン 防災用クロック 懐中電灯付デジタル時計
- 液体ミルク → アイクレオ 赤ちゃんミルク(125ml*12本入)
今回の反省を生かして、私も災害に備えていきたいと思います。